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漫画のすゝめ

 30期マネージャーの秋元です。

 僕も一人暮らしをしているので、食事のバランスの不安にはよく襲われます。

 ラーメンを立て続けに食べてしまった次の日には、両親から送られてくる1日分の野菜を飲んだり、コンビニでとにかく体によさそうなものを買う衝動に駆られます。

 野菜ジュースは批判の声もありますが、味が好きなこともあり、まあ取らないよりはましだろうとごくごく飲んで満足しています。

 

 さて、元号が変わり令和が幕を開けましたが、まだ実感があまりありません。書類などに令和〇年と書いたり、Rに丸を付けるようになったりすると実感もわいてくるのでしょうか。

 来年には東京オリンピック、2024年ごろを目安に新紙幣など、新たな時代がどんどんと始まっていく気がします。新しいことはいいことですが、「諭吉さん」が「栄一さん」になると思うと少し寂しい気もします。

 時代は常に変わっていきます。現在は過去の歴史の蓄積の上に成り立っています。過去を振り返り、自分を顧みることの大切さを感じる日々です。

 

 そんな中で今回は昭和、平成の日本を彩った、私の大好きな漫画について書かせていただきたいと思います。

 小学校のころに家庭教師ヒットマンREBORN!という漫画に出会ってから、私の漫画人生は始まり、そこそこ読んできた漫画の中で、特にお勧めで今熱いものをいくつか紹介させていただきたいと思います。

 

 前置きが長くなりましたがまずは1冊目。この本は最初は見くびっていたのですが巻が進むうちに気付けば虜になっていた本です。

  板垣巴留先生の「BEASTARS」。はじめはよくある動物擬人化物語だと思っていました。しかし読み進めていくと、多種多様な動物社会に内包された様々なストーリーが目の前に広がっていきます。肉食草食、動物ごとの特徴などがとても繊細に描き上げられ、登場動物1匹1匹に対して感情移入してしまいます。

 これは比喩でも何でもなく近年最高のヒューマンビーストドラマだと思います。読んでいくうちに生きるとは何か、人間とは、社会とは、と考えさせられます。こんな複雑な動物社会を、しかも週刊で描き上げられる板垣巴留先生は本当に天才だと思います。現在13巻まで刊行されており、近々アニメ化も予定されている作品なので是非チェックしてみてください。

 ちなみに好きなキャラクターは月並みですがアカシカのルイです。

 

 2冊目はアニメ化繋がりでこちら。

幼女戦記(1) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(1) (角川コミックス・エース)

 

  原作カルロ・ゼン先生、漫画東條チカ先生による「幼女戦記」です。

 ある日、エリートサラリーマンが神の怒りを買い、魔法戦争が行われている世界戦に幼女として転生してしまう、といういかにもなストーリーなこの作品。最近の流行りである転生、ミリタリー、幼女といった要素を詰め込んだようなこの作品を、その名前とストーリーによって避けていた過去の自分を呪いたいくらい素晴らしい作品です。

 普段転生ものやミリタリー系の漫画、アニメには手を出さなかった自分でもこの漫画には脱帽してしまいました。1巻目からフルスロットルでありながら、読者を置いていかない丁寧な描写と巻中の用語解説、そして、原作があるとはいえ、本当に月刊でこの量を連載しているのかと疑いたくなるほどの画力に、思わず読む手が止まらなくなってしまいます。さらに現実の史実や戦略に基づいた、ターニャ(元エリートサラリーマン)の考えを巡らせる場面では、読んでる私も1つ賢くなったような気さえします。

 この作品は転生、ミリタリー、幼女そんな単語に全然ピンとこない、でもとにかく面白い漫画が読みたいという人におすすめです。買うときに少し恥ずかしさはありますがそんなものを吹き飛ばせるくらい楽しめると思います。アニメも大好評とのことで、Amazon primeでも見れますので是非そちらも。

 

 まだまだ紹介したい作品は沢山ありますが、次で最後にしたいと思います。古くは手塚治虫ブッダテルマエロマエ、そしてご存知キングダムなど、史実をもとにした漫画はいつの時代も人気を博しています。そんな中で最後に紹介するのはこちら。

阿・吽 (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

阿・吽 (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

 

  おかざき真理先生の「阿吽」です。(灰原薬先生の「応天の門」ととても迷いました…)

 この話は端的に言えば空海最澄のお話です。平安時代に生きた二人の大天才の生きざまが、とても美しく時には荒々しく描かれています。仏教という題材の性質上、とても考えさせられることがちりばめられており、ハッとさせられる場面も多かったように記憶しています。そう考えると岩明均先生の「ヒストリエ」とも似たような感覚があります。

 空海最澄という、正反対に見える二人の、決して交わりはしないが、互いに惹かれあっていく関係性(何を言ってるかわからないと思うが…)に、次第に読み手も心が惹かれていきます。唯一の難点といえば、藤原氏と坊主頭の登場人物が多く、人の把握が難しいことです。しかし巻末に記されている参考文献が裏付けるように1種の歴史書としても読むことができるので、この本もまた賢くなれるような気がします。

 

 

 漫画への愛ゆえに長文になってしまったことをお詫びします。比較的とっつきやすい作品を取り上げたつもりだったので、ぜひ読む漫画に困ったときは手に取ってみてください。

 本当は入江亜紀先生、市川春子先生、九井諒子先生の各短編集、中田春彌先生の「Levius」、道満晴明先生の「メランコリア」、マツキタツヤ先生、宇佐崎しろ先生の「アクタージュ」、そしてpanpanya先生の「足摺り水族館」なども紹介したかったですが、、、、腹を切る思いで割愛させていただきます。

 令和もいい漫画がたくさん描かれることを祈って、マネージャーの後輩である茉白ちゃんにバトンをつなぎたいと思います。よろしくお願いします。